持続可能な生活環境を実験しているすごい人たちがいる件 spectator25号より

吉祥寺のとある本屋で出会った1冊の本。

始めはパラパラ手に取って数ページ見て「ふーん」って感じだったので買わずに帰ったけれど、数日経ってやっぱり気になったんで買いに行きました。

この本、やばいです。

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「spectator」という雑誌で年に2回刊行されている結構レアな存在。

毎回一つのテーマについて纏めた感じでの刊行のようで、今回のテーマは「これからのコミュニティ」、「GROW OUR OWN」→自分たちが納得できる生活、環境を自分たちの手で作りましょうという試み。

3.11後、多くの方が今の生活、社会に対して不信感を持っている中、原発に頼らない新たな生き方を実験的に模索している人が増えてきています。

この本ではそういった生き方をしている方の取材記事が紹介されています。

その中には過疎化が進む地方に行き、古民家や空き家を格安で借り、電気、水道、ガス等インフラの無いところで自給的な生活を実践している人たちもいます。

この時代にこんなことが可能なんだと驚きと共に、その営み自体が新鮮に映りました。

水は沢から引いてくる、電気はソーラーで発電、熱源は薪と太陽熱。食料は畑と森からその日の分を取ってくる、フードフォレストの思考。そしてトイレは穴を掘るという新しさ。

ほとんどのものは実は自給可能なんだということを気づかせてくれます。都会にいると、なんでも買う事でしか解決できないけど、自然が豊かなエリアでは生活に必要なものはかなりの割合で自給可能ということ。

そこにはローコストだけれども、豊かな暮らしがあります。もちろん都会には無い不便さ、課題もあるとは思いますが、そんな自然の恩恵を毎日感じながらの生活って、やっぱりより人間らしいと思うんです。

別に旧時代的な暮らしに戻ってひっそり暮らせばいいという訳ではありません。それではあまりにもオモシロくありません。昔からの智慧と現代の智慧、それをうまくバランスを取って持続可能で豊かな暮らしをつくっていく。足りないものは自分たちで作れば良い。そんな精神素敵やん。

ただ、現実問題としてそういった田舎暮らしでは、生きる為に必要なお金を稼ぐのが難しいとも感じました。過疎化が進んでいる地域ではなおさらその傾向は強く、そもそも人がいないので経済の流れも鈍いんですね。

どんなに自給的な生活を実践しても、やはり色々とお金は必要です。

自分で雑貨や野菜を作り販売している人、家具をつくる人、村を運営してる人、イベント、ワークショップを稼業にする人等、様々な試みでマネタイズに取り組んでいます。まさに「ナリワイ」的な生活です。自分の持っているスキル、経験を価値に変換しているんですね。素晴らしい!

お金のこと、生活のこと、エネルギーのこと、人との繋がり、コミュニティーのこと、自分の中の既成概念、思い込みを再考するいいキッカケをもらいました。

少しでも引っかかるものがある人は是非読んでみてください。おすすめです。

ではまた!

スペクテイター〈25号〉
幻冬舎 2012-06-07
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